私は変形性股関節症のほか、膝痛・頑固な肩こり・腰痛で、常にどれかの痛みを抱える日々を過ごしていました。
生まれつき股関節の形状が悪かったのだと思いますが、妊娠中の体重増加がきっかけになり、出産後に症状が出始め、変形性股関節症であることが判明しました。

一生付き合っていかなければならないと医師からも言われていましたが、８年前に突然脚が一歩も出なくなったことがあり、もう先延ばしはできないと右の股関節を手術しました。

術後の経過は筋肉がすぐに痛み、リハビリを思うようにできない状況で、杖を離せない状態が長く続きました。また荷物を持つと、股関節への負担が増え、てきめんに股関節が痛み出すので、杖と荷物を掛けられる機能がついた歩行補助器を常に離せませんでした。

そのような状況でしたが、エゴスキューのエクササイズを１カ月ほど続けたところ、２１年間無くならなかった股関節の痛みがいつの間にか消えていました。　また、肩こりや腰痛もすぐに自分でコントロールできるようになっていきました。

奇跡のような短期間での改善から、このメソッドを多くの人に伝えたいと思い、２００８年サンディエゴのエゴスキューユニバーシティーにてセラピスト認定を取得。

現在は個人セラピーやグループワークで、多くの方にエクササイズの奇跡を体感していただいています。

今となっては、もう過去のことになりましたが、2019年後半からコロナが広がり始め、外にも出られず、人との繋がりが途切れ、フラストレーションが溜まっている状態が社会全体に蔓延していました。

あの時は不安な状況の中、皆さんが心も体も健康的な状況とは言えなかった時期だったと思います。

どのようにすれば社会全体に広がる鬱々とした状況を打破できるかを考えていました。

そこで、運動療法の指導者としての経験と、ポジティブ心理学のプラクティショナーとしての私の経験と知識を応用して開発したのが、このトランポリン体操です。

まずは、自分で実験を繰り返しました。自分が前向きになるために、様々な曲で、トランポリン上で体を動かして、スッキリストレス解消をし、体のコリや痛みを解消できるように考えて毎日実践したところ、効果てきめん！

家の中で、やりたいときに、ほんの数分で、心身の健康をコントロールできることを自分で実験して、体感したので、これを皆さんにお伝えしたらきっと喜んで下さると思い、私の周りの方々にお声をかけて開始、現在の「KOKOサイズCLUB」 としてオンラインで皆さんと楽しく繋がりながら健康になるコミュニティとしてスタートしたのです。

私は、一人っ子の娘をどのように育てるのがベストなのかを考え、大勢の中で育てたいと思い、異年齢での活動を通して総合的な力を涵養するための教室を主宰していました。そこに集ってくる子どもたちは実に多様で、元気が良すぎていっときのじっとしていない子、コニュニケーションが苦手で、教室の端っこでじっとしている子たちなど様々な得意と苦手を持っていました。

私は、どのようにすれば、この子達の可能性が最大限に生かされるかを試行錯誤しながら、参加型（ワークショップ型）の活動をしていたのです。

ちょうどその時、ワークショップの師匠と私淑していた方が、ハーバード大学のハワードガードナー教授のマルチプルインテリジェンス理論を紹介してくださいました。

この理論に出会った時、私は目から鱗が落ちたように、様々なことに気づかされました。

まず、人間は生まれながらに少なくとも８つの知能を持っている。I Qで測られる知能は論理数学的知能と、言語的知能の二つが重要と考えられ、それらによって頭の良し悪しを決めるが、そのほかにも空間把握的、身体運動的、音感的、人間関係形成的、内省的、博物学的の8種類の知能があり、それらはどれも優劣なく、重要で、これらの知能を有機的に関わらせながら、私たちは物事を深く理解したり、問題を解決しているということ。何かが欠けているという発想ではなく、得意な知能を生かしながら、複数の知能が有機的に関わりながらその知能を伸ばしていくことで、苦手な知能も徐々に伸びてくることなどを知りました。

それからの私の教室運営は、マルチプルインテリジェンスを羅針盤にしながら、とても楽しいものになりました。教室に通ってきてくれていた子どもたちの可能性はどんどん伸び、学業も、個性も伸びて、多様な子供たちがお互いに認め合い、生かし合うコミュニティーに成長したのです。

１５年間教室を運営し、通ってくれていた子どもたちも大きくなって、次に私がやるべきことは、この１５年間の経験値を子育て中の親御さんや教育関係者の方々にお伝えし、可能性を最大限に生かす子育てや教育のお役に立ちたいと思ったのです。それがこのココハピ親塾講座を始めるきっかけでした。

これまでの日本の教育というのは、IQという知能指数のみで頭の善し悪しが判断されていたように思います。

子供の個性というものにはほとんど目を向けられていませんでした。

また、子どもたちにはそれぞれ個性があり才能があるのですが、子供はこう教育すべきだとか、みんなと同じことができない子は何かがおかしいというふうに判断されていました。

私は、変わるべきは大人ではないかと考え始めました。

親や教育者が子供の可能性に気がつくことで、子どもたちが変わり、未来は変わると。

私自身が自分の大きな可能性に気づき、諦めずに訴えかけていけばきっと日本の未来は変わると信じています。

言葉が出てこなかったお子さんに何か掴むものを与えただけで、これまで出てこなかった言葉が突然溢れ出てきたなど、普通では考えにくいことかもしれません。

我々大人はそんなふうに固定観念に縛られています。

もしこれまでの常識が常識でなくなったら、考えも及ばなかった子どもたちの未来が待っているに違いありません。

一緒に子どもたちの未来のために、教育のあり方に向き合ってみませんか？